歯のクリーニング
PMTC
ラバーカップやラバーチップ等の特別な器具を用いて、歯の表面を磨いていきます。黄ばみや着色がある方は、本来の歯の色を取り戻せる場合があります(個人差があります)。
ラバーチップ
ラバーカップ
使い捨てのタイプを使用
※PMTCの最大の意義はバイオフィルムの除去
▲バイオフィルムのイメージ
PMTCの最大の目的は、機械的にネバネバの細菌の固まりを分解できることにあります。この細菌の固まりは「バイオフィルム」と呼ばれ、台所やお風呂場の排水のネバネバした部分と同じです。
普段のブラッシングでは落ちないので定期的に歯科医院で機械的に除去する必要があります。
エアフロー
歯の全体的な黄ばみとは違い、明らかに茶色い歯の汚れが頑固にこびりついていることがあります。これはステインと呼ばれ、喫煙のヤニや、コーヒー、紅茶、ワイン等からの着色が原因です。
このステインはエアフローと呼ばれる、水と超微粒子パウダー(塩の粒子)を吹き付けて除去が可能です。
エアフローの器具
噴射の様子
微粒子を充填
当院では、どちらの着色・黄ばみ等の見た目の改善でも、予防の観点からでも、どちらの目的でも歯のクリーニングをお受けいただけることを嬉しく思っております。トレーニングを積んだ歯科衛生士が丁寧に対応させていだきます。
歯石除去(スケーリング)
歯垢が残るとやがて歯石に変化し、歯石の中に住みつく歯周病の原因菌が歯を支える骨を徐々に溶かしていきます。やがては歯がグラグラ…抜歯にもつながりかねません。これが日本の成人の8割が患っていると言われる歯周病です。
スケーラー(手で除去用)
超音波スケーラー 機械的に除去
歯石除去の様子
歯周病の予防には定期的な歯科医院でのクリーニングと歯石除去がかかせません。写真のようなスケーラーと呼ばれる専用の器具で丁寧に取り除いていきます。歯石は普段の歯磨きでは絶対に落ちません。
「毎日磨いてはいるけれど、たまに歯ぐきから血が出る」という方は磨き残しが原因で目に見えない歯垢や歯石が原因となり、炎症をおこさせているのかもしれません。
国家資格を持つトレーニングをつんだ歯科衛生士が丁寧に除去いたします。
フッ素
当院では、15歳までのお子様にはフッ素塗布を無料で行っております。塗布することで歯質を強化し、虫歯を予防します。
大人の方は、その方の口腔内環境によってフッ素が有効かどうかを診断させていただいております。
TBI(ブラッシング指導)
歯科衛生士によるブラッシング指導を行っております。「自分の歯ぐらい自分で磨けます」と考える人もいるかもしれません。
しかしながら多くの方々が、歯ブラシの当て方、力のかけかた等、適正でない歯磨き方法をされているのが現状です。
また、磨き残している箇所は案外ご自身では分からないものです。チームスタッフが丁寧に指導させていただきます。
予防としての矯正
予防歯科なのに「矯正歯科」が必要なのですか?と意外に思われるかもしれません。しかしながら、いくら歯磨きや歯科医院でのクリーニングを頑張ったとしても、歯並びや咬み合わせが悪ければ、正常な歯並びの人に比べて、歯を失うリスクを高めます。
歯並びが悪いと、お口の中の唾液の循環が低下し、歯垢や歯石が溜まる原因となります。また、咬み合わせが悪いと、一部の歯が強く当たり、歯が割れたり、歯を支える骨等の歯周組織が無くなってきたりという症状も出たりする場合があります。
それだけ、予防の観点からの矯正歯科治療は大切です。当院では矯正歯科にも力を入れております。